介護の仕事を辞めたい!介護職員の転職理由まとめ

介護の仕事を辞めたい!介護職員の転職理由まとめ

介護職からの転職
介護の仕事は、急速な高齢化に伴い成長分野となっています。しかし、業種別に見てみると離職率もまた上位に入る分野となっています。

「働きがいのある仕事」「人や社会の役に立てる」「今後もニーズが高まる仕事だから」など、さまざまな期待の中で就職したはずが、理想と現実とのギャップに悩み、離職を決意する人も多くいるのが現状です。

介護業界での仕事が長く続かない理由は、どこにあるのでしょうか。介護の仕事を辞めたいと考えている人たちの、「離職」と「転職」の現在の状況をまとめてみました。

介護の仕事を辞めたい理由とは?

現行の介護報酬制度では、「人材の確保・定着のために十分な賃金を払えない」「経営収支が苦しく、労働条件や労働環境の改善ができない」といった、事業所側の介護サービスを運営する上での問題点も深刻化しています。

こうした事情を抱える事業所が多い中、介護職員が離職する理由には以下のようなもんがあります。

1.職場の人間関係に問題があったため

「平成27年度介護労働実態調査」において一番多かった理由がこちらです。全体の25パーセントを占めています。
参考元平成27年度「介護労働実態調査」の結果

介護の現場では人手不足が深刻化しており、常に職員の入れ替わりがある状況です。中には一般常識が通用しない人や、ルールを守れない人もいて、職場の調和を乱すこともあります。

また、介護職には女性が多く、グループでのいじめやパワハラが起きやすいといった特徴もあります。

一方で、利用者とのトラブルもあります。あまり話題にはなりませんが、毎日会う高齢者(利用者)やその家族から「罵声」や「叱責(しっせき)」など暴言や暴力、性的な嫌がらせを受けたという介護職員もおり問題となっています。

「認知症」や「疾患」による暴言や暴力であれば、介護職員の関わり方によっては改善できることもあります。しかし、過度の飲酒ぐせのある方や、もともとの性格が原因である場合、改善が難しいこともあります。

 このように人間関係を原因として、離職を考える介護職員は多いです。

2.職場の理念や運営のあり方に不満

介護の仕事に対する期待と、実際の職場のギャップに悩み、離職を決意する職員も多くいます。

「労働環境」や「労働条件」を整えられる、金銭的余裕のある事業所はそう多くありません。施設づくりや介護の提供を行うために、使える費用もまた捻出するのが難しい施設が多くあります。

また、職員の教育や研修などの人材育成のための取り組みに、十分な時間と予算をかけられないことも、介護職員の働くモチベーションの維持を困難にさせているといえるでしょう。

理想の介護を学んできた新人も、さまざまな経験を積み自分なりの介護観を持つベテランも、自分自身の考える理想を求めて奮闘し、いつしか離職を考えるようになるようです。

3.収入が少なかったため

他業種と比べても平均賃金が低めの介護業界ですが、事業所側としてもギリギリで給料を払っているというところが多いです。そのため、基本給の改善や、昇給はあまり期待できません。

専門的な知識が必要な仕事であったり、身体的精神的な負担も大きい仕事であるため、仕事の大変さに見合わない収入の低さを感じ、離職を考える人が多いです。

「経験を積む」、あるいはより「高度の資格を得る」ことで、収入の多い職場への転職の可能性も高くなるため、それを理由とした離職も多くあります。

上記以外にも介護の仕事を辞めたい理由として、

  • 夜勤が多い
  • 休憩が取れない
  • 残業が多い
  • 楽しいと思える瞬間が少ない
  • 腰痛がつらい

などの理由もあげられています。

介護の仕事を辞めた先には?

いずれも、労働環境が合わないことに起因しており、より良い職場を求め「転職活動」が行われます。

では、介護職からの転職には、どのような方法があるでしょうか。

介護職から介護職への転職

介護の仕事自体ではなく、職場の労働条件や人間関係に不満があるのなら「他の職場へ転職する」ということも可能です。

「介護福祉士」や「介護支援専門員」の受験資格には実務経験年数が設けられており、努力次第ですべての人にステップアップするチャンスがあります。

資格を取得することで、自分が理想とする介護の仕事ができる可能性が広がります。

また、福祉住環境コーディネーターや福祉用具専門相談員など、介護周辺に関する資格もあり、それらを取得することで自身の仕事に幅が出て転職の可能性を広げることもできます。

資格の業界ともいえる介護業界ならではの転職方法といえるでしょう。

他業種への転職

「介護の仕事しかしたことがない」「介護の知識しかない」といった不安から、他業種への思い切った転職はなかなか難しいかもしれません。

ですが、介護の職場での経験が、転職への違った考え方や見方を示してくれることもあります。

たとえば、高齢者向けの商品やサービスを提供している、介護用品関連の企業や高齢者向けの事業であれば、自身の介護経験やコミュニケーションスキルをいかすことができるでしょう。

20代~30代前半であれば、事務職への転職はスキルをあまり問われない職場もあります。また、介護・高齢者関連施設の事務職であれば、介護職の知識や経験をいかすことも可能です。

また、介護経験で得たコミュニケーションスキルをいかすことを考えると、営業職や販売・サービス業など人と接する職業への転職への可能性も広がって行きます。

自分自身のスキルの再確認と、仕事へ求めるものを見つめることで、自分に合った職場を探していくことができるでしょう。

まとめ

介護職の「離職」と「転職」の現在の状況をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。職場を変えることも、また不満のある職場に居続けることもエネルギーのいることです。

大切なのは、不満や不安から逃げるための選択をするのではなく、それらを改善するための選択をすることです。

そのためには、現在の職場と自分の理想を明確にすることが必要でしょう。

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