介護の仕事内容|資格や働く場所・施設による違いは何?

介護の仕事内容|資格や働く場所・施設による違いは何?

介護の仕事内容
高齢化が進む中、介護業界はますます成長分野となってきています。介護職の魅力は、その仕事にやりがいがあること、人の役に立てること、人と人とのつながりを大切にした仕事ができること、ではないでしょうか。人生の先輩である高齢者との素敵な出会いも、人生を豊かにする大切な要素となるでしょう。
そんな介護職には、どんな職場や資格があるのでしょうか。これから就職活動や資格の取得、職場探しをするにあたっての参考に、介護の仕事内容を中心に紹介していきます。

介護のお仕事~資格について〜

社会福祉士及び介護福祉士法の制定に伴い福祉専門職が制度化され、介護保険制度の施行と共に、介護の仕事が広く知られるようになりました。介護に関する様々な研修や資格制度が整備されるに従って、介護職もまた専門職として認識される場面も多くなってきています。
 専門の資格が創設されている反面、現行の介護保険法では施設における介護職員の資格は問われていないため、無資格でも介護施設で働くことは可能となっています。
 しかし、資格の有無によって、また資格の程度によって出来る仕事や待遇の面での差があることも事実です。無資格で仕事をしながらの資格取得も可能であり、資格取得を後押しする職場もまた多く存在するため、介護の仕事は始めやすくステップアップもしやすい仕事といえるでしょう。

無資格で働く場合

 無資格でもできる介護の仕事は、施設での食事の支度、衣類の洗濯や整理、掃除、生活必需品の買い物など、生活援助に関する仕事になります。
 高齢の利用者様との会話を楽しみながら、介護職の仕事を見て学び、自分の勉強に役立てていくことができます。実際に働く介護職の方から学べることも多くあります。

介護職員初任者研修

 2013年度に新たに導入された研修制度で、ホームヘルパー2級に相当します。
 ホームヘルパーの資格自体は現在もありますが、その研修は廃止され、介護職員初任者研修へと移行されました。在宅サービスを念頭に置いたホームヘルパー研修から、在宅と施設の双方でのサービスを想定したものへと変わっています。
 初任者研修では、介護の仕事をするために必要な知識や技術、考え方を学び、基本的な介護業務を行うための研修が、320時間に渡って行われます。試験のないホームヘルパーとは違い、修了試験の合格をもって「介護職員初任者研修修了者」とされます。
 初任者研修を修了することで、サービス提供責任者、介護職員実務者研修、介護福祉士へのステップアップが可能となります。実際の職場では、日常生活を送るのが困難な高齢者や身体障害者に対し、施設や在宅にて入浴、食事、排泄などの身体介護や、掃除、洗濯、買い物、調理などの生活援助を行うことができます。
 介護職員初任者研修は、介護保険法に基づき各都道府県が指定した事業所等の研修機関において受講、修了することができます。

介護福祉士実務者研修

 介護職員基礎研修およびホームヘルパー1級相当であり、平成28年度からは介護福祉士受験資格の一つとなります。
 初任者研修で学んだカリキュラムに加え、幅広い介護技能や医療制度、医療的ケアの知識について学ぶ必要があります。初任者研修やその他の取得資格によっては免除される科目もありますが、研修の必須時間数は450時間となっています。
 実務者研修を修了することで、介護初任者同様の身体介護や生活援助を行うほか、介護職員との連絡・調整・指導役として介護業務全般に携わることができます。また、サービス提供責任者として、ケアプランに従い利用者の希望や必要なサービスに沿った訪問介護計画書を作成、実施、修正、居宅介護支援事業所との連携業務などを行うことができます。
 介護福祉士実務者研修は、初任者研修と同様に各都道府県が指定した事業所等の研修機関において受講、修了することができます。

介護福祉士

 介護福祉士養成校の卒業、または介護福祉士実務者研修を修了し、実務経験3年を経た人を受験対象とした国家資格です。
 介護が必要な高齢者に対して、介助を含めた生活全般について観察し、根拠に基づいた質の高い介護を実践すること、介護職員の指導や教育、福祉サービスが適切に提供されるための環境整備や他職種との連携を行うことが、介護福祉士には求められています。
 高齢者本人や家族の相談を受けたり、サービス利用の手続きを行う生活相談員、サービス提供責任者や施設管理者として、介護施設等で活躍することができます。

介護支援専門員

 各都道府県が行う「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、実務研修を受講、修了した者が得ることができる資格です。受験資格は、保健・医療・福祉に関わる実務に5年以上従事する等とされており、通称ケアマネージャーと呼ばれています。
介護保険を利用したいと考える高齢者に対し、要介護認定の手続きからケアプランの作成、実施、修正までケアマネジメント業務を行い、居宅介護支援事業所や施設などで活躍することができます。

介護のお仕事~働く場所について〜

高齢化に伴い、介護保険制度に基づく要介護・要支援高齢者の数もまた増加しています。認知症高齢者の数も増加の一途をたどる反面、入居施設等の整備が整わない現状があり、国としては、高齢者が住み慣れた地域で長く安全に生活できるようにと地域包括ケアシステムの構築に力を入れています。ケアシステム構築に伴い、入居施設の認可や地域ケアの充実が行われ介護職の活躍の場が広がってきています。

施設サービスの職場

 高齢者が入居してサービスを受けることが出来る施設には、公的なものから民間のものまで様々な種類があります。
 介護保険サービスに位置づけられる公的施設として、要介護3以上の方が入居できる特別養護老人ホーム、自宅へ変えるためのリハビリに取り組むことを目的とした介護老人保健施設、医療処置が必要な人が長期療養を目的として入床する介護療養型医療施設があります。利用者の医療依存度により介護職の仕事内容に変化はありますが、各施設での介護の役割も大きく重要となっています。
 民間事業が運営する有料老人ホームでは、入居が介護度により左右されるところやサービス内容が施設によって変わり、施設スタッフとして介護を行っていきます。
 軽度認知症の利用者を受け入れるケアハウスでは、認知症利用者に対する介護職員の日常的なケアが必要な施設です。

訪問サービスの職場

 訪問介護職員は、高齢者が住んでいる自宅や高齢者住宅に、ケアプランに従って訪問し、生活援助や身体介護を行います。訪問介護を行う主体は、訪問介護事業所に所属している介護職員となります。訪問介護を行うには、少なくとも介護職員初任者研修を修了している必要があります。

通所サービスの職場

 高齢者が可能な限り住み慣れた地域での生活を続けて行けるようサポートする役割として、デイサービスやデイケアなどの通所サービス事業があります。
 デイサービスでは主に、日常生活の支援が行われ、多くの介護スタッフが活躍しています。
 デイケアでは、リハビリのための通所が主な目的ですが、食事や入浴などのサービスも実施している事業所もあり、介護の役割も大きくなっています。

まとめ

介護の仕事内容についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
法整備が進む中、介護の資格は大きく変わってきており、以前取得した資格が使われなくなったり、新たな資格が創設されることもあり、ステップアップの余地は十分にある成長分野といえるでしょう。
どんな分野で活躍したいのか、どんな風に働きたいのかをまずはしっかり考え、各施設・事業や資格取得をしていって頂けたらと思います。

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